カスタムルール(仕訳)を設定する
kansapoのカスタムルール(仕訳)を設定する方法をご紹介します
はじめに
0-1 カスタムルール(仕訳)を設定してできること
- 「仕訳」ルールは、複数の項目を組み合わせて作成する独自のチェックルールです
- カスタムルールを設定することで仕訳チェックでルールに則って仕訳が検出されます
- 「仕訳」ルールで組み合わせる項目は「貸借」「科目」「金額」「税区分」「登録した方法」「取引先」「品目」「部門」「セグメント1〜3」「摘要」です
Step1 「カスタムルール」メニュー
1-1 「カスタムルール」をクリックします
Step2 任意のカスタムルール(仕訳)を作成する
2-1 「+追加」をクリックし、種別、ルール名、メッセージ、ルールを設定します
- 例:報酬の源泉税チェック
2-2 CSVインポートで登録する
- 以下「Tips② カスタムルール(仕訳)の例」にあるサンプルCSVをご利用ください
- (注)既存のルールをダウンロードするとidが付いていますが、新規に登録する場合はidに「*」を付けてインポートしてください
Step3 仕訳チェックを実行する
- 仕訳チェックを行う をご参照ください
Tips① メッセージを工夫しよう
①-1 前向きなメッセージにしてみる
- カスタムルールを作成する際の「メッセージ」は、仕訳チェックで検出された際に出てくるメッセージになります
- 例:交際費の可能性があります!
- このメッセージは自由に設定できますので、検出されても前向きに修正できるよう工夫していきましょう
- (ルール)
- (チェック結果)
Tips② カスタムルール(仕訳)の例
②-1 資本的支出チェック
- メッセージ:20万円以上の修繕費のため資本的支出に該当するか確認しましょう
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:借方
- 科目:修繕費(一致する)
- 金額:200,000円「以上」
- 摘要:車検代(含まない)
②-2 固定資産チェック
- メッセージ:固定資産の可能性があります
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:借方
- 科目:消耗品費,事務用品費(一致する)
- 金額:100,000円「以上」
- 必要に応じて(品目:一括償却資産(一致しない))
②-3 源泉所得税の徴収対象チェック
- メッセージ:源泉所得税の徴収対象でないか確認しましょう
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:借方
- 科目:支払報酬料,外注費,業務委託費(一致する)
- 摘要:原稿,講演,デザイン(含む)
(仕訳内のすべての行がルールを満たす)
- 科目:預り金(一致しない)
②-4 交際費の可能性がある仕訳のチェック
- メッセージ:交際費の可能性があるため内容を確認しましょう
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:借方
- 科目:会議費(一致する)
- 金額:5,000円「以上」
- 摘要:接待,飲食(含む)
②-5 交際費の税区分チェック
- メッセージ:交際費の税区分を確認してください
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:借方
- 科目:交際費(一致する)
- 摘要:祝儀,香典,礼,商品券,ビール券(含む)
- 税区分:対象外(一致しない)
②-6 軽減税率チェック(備考)
- メッセージ:軽減税率の可能性があります
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:借方
- 摘要:テイクアウト,Takeout,弁当(含む)
- 税区分:課対仕入8%(軽)(一致しない)
②-7 軽減税率チェック(品目)
- メッセージ:軽減税率の可能性があります
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:借方
- 品目:テイクアウト(一致する)
- 税区分:課対仕入8%(軽)(一致しない)
②-8 海外取引先税区分チェック
- メッセージ:税区分が正しいか確認してください
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:借方
- 科目:支払手数料(一致する)
- 取引先:Facebook(一致する)
- 税区分:対象外(一致しない)
②-9 同額チェック
- メッセージ:地代家賃に変動があります
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:借方
- 科目:地代家賃(一致する)
- 金額:200,000円「以外」
②-10 旧部門使っていないかチェック
- メッセージ:旧部門を使っています
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:借方、貸方
- 部門:(使用禁止)〇〇〇、(使用禁止)△△△、(使用禁止)□□□(一致する)
- ※freeeの設定で「使用しない」とできるようになりましたが、CSVインポート等では登録できてしまうので、旧部門使っていないかのチェックは設定しておくといいと思います
②-11 決済手数料チェック
- メッセージ:決済手数料です。税区分を確認してください
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:借方
- 科目:支払手数料(一致する)
- 取引先:EC株式会社(一致する)
(仕訳内のすべての行がルールを満たす)
- 税区分:非課仕入(一致しない)
②-12 受取利息源泉税チェック
- メッセージ:受取利息の源泉税が認識されていません
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:貸方
- 科目:受取利息(一致する)
- 金額:6円(以上)
(仕訳内のすべての行がルールを満たす)
- 科目:法人税等(一致しない)
②-13 YUIの連結PKG(固定資産、投資関連、財務関連)のための品目タグチェック
- メッセージ:品目を登録してください
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
- 貸借:借方、貸方
- 科目:建物、附属設備、機械装置、工具器具備品 等
- 品目:取得、除却、売却、減価償却、建仮振替
📎上記②-1~②-6のサンプルCSVはこちら(与信管理の残高ルールを含む)
留意点
① 「貸借」について
- 「貸借」については、借方だけチェックする場合は「一致する、借方」として設定し、貸方だけチェックする場合は「一致する、貸方」として設定します
- 貸借両方チェックする場合は、そもそも「貸借」の項目を追加しないか、追加した上で「一致する、借方、貸方」として設定します(同じ結果になります)
②「摘要」に含まれる項目について
- 備考、取引先、品目、メモタグ、部門、取引内容、セグメント1〜3
- カスタムルールにおいて、摘要に「〇〇」を含む、と設定した場合には、上記の「備考」~「取引内容」の中にそれが含まれる場合に検出されます(部分一致で検出します)
- そのため、例えば「品目:「テイクアウト」と一致する」という条件と、「摘要:「テイクアウト」を含む」という条件を作成した場合、後者は前者を含む条件となりますので、後者の条件だけ作成しておけばいい、ということになります
③ 行単位ルール、仕訳単位ルールについて
- カスタムルールを設定する際に以下2つのルールがあります
- 仕訳内のいずれかの行がルールを満たす(行単位ルール)
- 仕訳内のすべての行がルールを満たす(仕訳単位ルール)
- これらのルールを適用する際には以下をイメージしていただければと思います。
- まず「行」単位ルールで仕訳を絞り込み
- その後、その絞り込まれた仕訳の全体に対して「仕訳」単位ルールを適用する
- 具体的には以下の作成例をご覧ください
- ※さらに、行単位ルールで「金額6円以上」と設定することでさらに精度を高められます
①決済手数料は非課仕入で処理したいが、それをしていない仕訳を抽出したい場合
②報酬の源泉徴収をしていない場合に抽出したい場合
③受取利息の源泉徴収を処理していない場合に抽出したい場合
④ セグメントタグを表示させる方法
- セグメントタグの利用設定を行う をご参照いただき、まずは利用設定をお願いします
- 設定後、カスタムルールの項目にセグメント1〜3が表示されます