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連結CFWSを作成する

連結CFWSを作成する方法をご紹介します
 

はじめに

0-1 YUIで作成できる連結CFについて
  • 簡便法
    • 個別CF計算書は作成せず、連結BSの前期末残高と当期末残高の差額、当期の連結PLや連結PKGの情報をもとに作成する方法
  • 間接法
    • 税金等調整前当期純利益から、非資金損益項目、営業活動に係る資産負債の増減額等を調整して、営業活動によるCFを表示する方法
0-2 「CF増減種別」に展開し、「CF科目」に割り振る、の2段階で作成します
 

Step1 作成のための事前準備

1-1 連結精算表(連結BS、PL)を作成する
1-2 為替換算調整勘定の増減分析を行う
1-3 「CF増減種別」を作成する
1-4 「CF科目」を作成する
 

Step2 「連結CFWS」メニュー

2-1 「連結CFWS」メニューをクリックします
 

Step3 連結CFWSを作成する(手入力の場合)

3-1 「前期末との増減(A)+為替差額(B)」を「CF増減種別」に展開します
3-2 上記金額を「CF科目」に割り振ります
  • スクロールから選択しなくても検索可能です
3-3 一番右端の「合計」列がゼロになっていることを確認します
  • 一番右の合計列は、常に表示されるように移動しても付いてきます
3-4 留意点
  • ① 手入力した項目には「手入力で変更」マークが付きます
    • カーソルを合わせると「手入力で変更」と表示されます
 

Step4 連結CFWSを作成する(CFマッピングで作成する場合)

4-1 「CFマッピング」を設定する
4-2 連結CFWSにて「CFマッピング計算」ボタンをクリックします
  • (注)CFマッピング後に改めて「CFマッピング計算」ボタンをクリックしても数字は上書きされません
    • 連結精算表の数字が変更された場合等で、改めて最新版の数字でCFマッピングをしたい場合は、以下のいずれかの方法でお願いします。
      • 手作業で更新したい科目の数字だけ削除してから「CFマッピング計算」ボタンをクリック
      • 全部更新したい場合は「CFマッピング計算対象をクリアする」ボタンをクリックしてから「CFマッピング計算」ボタンをクリック
4-3 「CFマッピング」の設定に基づく結果が連結CFWSに反映されます
(例:資産負債の増減額にA+Bの金額が自動反映)
4-4 必要に応じて「CFマッピング計算対象をクリアする」ボタンをクリックします
  • 連結精算表の数字が更新された等により最新版の数字で改めてCFマッピング計算をしたい場合に利用します
  • 一部の数字だけ更新したい場合はお手数ですが手作業で特定の数字だけ削除をお願いします
4-4 PL科目の連結CFWSに反映される符号について
  • 以下のルールで符号が決まります
    • CF科目の区分が「営業活動」の場合:収益→マイナス、費用→プラス
    • CF科目の区分が「営業活動」以外の場合:収益→プラス、費用→マイナス
 

Step5 新規連結または連結除外がある場合

5-1 個社連結PKGの「設定」タブで新規連結または連結除外の年月を設定します
  • 設定 をご参照ください
5-2 「連結対象となった時点(C)」及び「連結除外となった時点(D)」列が表示されます
  • 個社連結PKGの設定タブにて年月を設定すると、連結CFWSの「前期末」と「当期末」の間に「連結対象となった時点(C)」及び「連結除外となった時点(D)」列が表示されます
  • 反映される数字は、当該時点のBS残高のうち、カテゴリが「現金・預金」以外の科目の金額となります
    • ※差額が現金及び現金同等物の増減として連結CFWS上で反映されます
5-3 各列の「CFマッピング」ボタンをクリックし、連結CFWSに反映させます
  • 「CFマッピング」ボタン(電卓ボタン)をクリックします
  • 「CF増減種別」及び「CF科目」を選択して「マッピング計算する」をクリックします
5-4 留意点
① 換算差額等を除いた増減(A+B)について
  • (C)または(D)の登場により、CFマッピングを設定する において指定した「換算差額等を除いた増減(A+B)」は、(C)または(D)の数字を調整した以下の金額になっていますので、特に従来の設定を変更する必要はありません。
    • A = 当期末-前期末-C+D
    • B = 換算差額
② 「CF増減種別」及び「CF科目」の作成例
  • 新規連結、連結除外があった場合の「CF増減種別」及び「CF科目」の作成例は以下です
    • CF増減種別
      • 新規連結(○○社)
        • ※会社ごとに作成することをお勧めします
      • 連結仕訳(○○社)
        • ※資本連結仕訳などを必要に応じて反映するためのCF増減種別です
      CF科目
      • 新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額
      • 連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出
      • 連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額
      • 連結範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入
      • 等々
 

Step6 連結仕訳の増減額を連結CFWSに反映させる場合

6-1 連結仕訳計上時に「増減種別」を設定します
  • 例:固定資産の未実現利益の消去
    • 連結仕訳
      • (注)BS科目に「増減種別」を設定してください
      • 前期に計上されている仕訳(当期の開始仕訳として引き継いだ仕訳)についても同様です
      全社連結PKG
      • 前期と当期に未実現利益の消去として計上された金額が増減表に反映されます
6-2 CFマッピングで連結CFWSに自動反映させます
  • 全社連結PKGに反映された数字をもとに反映させますので、ここでは特に追加での設定は不要です
6-3 利用例
  • 固定資産の未実現利益の消去
  • IFRS調整仕訳(リース取引等)
  • その他、投資活動・財務活動に関連する仕訳
6-4 個別修正仕訳について
  • 個別修正 の「2-3 「増減種別」の使い方について」をご参照ください
 

Tips

① 「金額なしの行も表示」について
  • 連結CFWSには前期と当期の連結精算表の両方とも金額がゼロの場合は表示されない仕様になっています
  • ただし、期中に取得した子会社の取得時残高があり、期末までにゼロになっている場合など、前期と当期の末時点で残高がなくても、CF上調整が必要な勘定科目がある場合があります
  • その際に、「金額なしの行も表示」にチェックを入れると、全ての連結科目が表示されるようになり、調整が可能になります
  • 金額が入った勘定科目については、チェックを外した後も表示されるようになっています
 

留意点

① YUIご利用初年度の場合の前期数値について
  • 簡便法で作成するためには連結BSの前期末残高の情報が必要ですが、YUIご利用初年度の場合に前期の事業年度で連結BS作成のための操作を行うのは手間になってしまいます
  • そのため、前期数値を設定する にて前期数値をインポートして利用できるようになっておりますのでご参照ください
② 「CF科目」に割り振る先がない増減について
  • 例えば、長期借入金から1年以内返済予定長期借入金に振り替えた場合など、キャッシュの増減がない動きについては以下のような対応をしてください
    • ②-1 【オススメ!】ダミーのCF科目を選択する
      • 「その他(財務)」等のCF科目を作成し選択してください
      • その後、連結CFWS2にて開示科目を「その他」にしてください(連結CFWS2を確認する の「Step3 連結CFの科目を整理する」ご参照)
      • この方法であれば上記「CFマッピング」による自動転記が可能です
      • 他の項目にもよりますが、この「その他(財務)」のCF科目の金額はゼロになるはずですのでご確認ください
    • ②-2 「CF科目」を選択しない
      • その場合、縦計がゼロになっていることを確認してください
      • この方法では上記「CFマッピング」が利用できませんのでご注意ください(CFマッピングではCF科目まで指定する必要があるため)
      • また、この場合は以下④に記載の通りエラーが表示されますのでご留意ください(問題なければエラーは無視)
③ 連結CFWSの同じセル(連結科目×CF増減種別)に複数の連結科目が設定されてしまった場合に出てくるエラーについて
  • 例えば以下のような場合です
  • 連結CFWSにて「CFマッピングする」をクリックした際にエラーがでます
  • このエラーが出た場合は、再度CFマッピング画面に戻っていただき、該当の連結科目の設定を修正してください
④ 金額は入力されているがCF科目が選択されていない場合に出てくるエラーについて
  • 以下のような場合、連結CFに数字が反映されないためエラーが表示されるようになっています
  • 表示されるエラーはこちらです(括弧内は生じている行となります)
  • ただし、上記②のようにCF科目をあえて入れない場合もあるので、その場合はエラーは無視してください
 

Next Step:連結CFWS2を確認する