為替換算差額
個社別の連結PKGを作成する方法をご紹介します(為替換算差額)
Step1 「個社連結PKG」→「為替換算差額」タブ
1-1 「個社連結PKG」→「為替換算差額」タブをクリックします
Step2 為替換算差額の増減分析
2-1 為替換算差額の増減分析が必要な理由
- 以下の理由より為替換算差額の増減分析が必要となり、その計算を「為替換算差額」ページで行っています
- YUIでは簡便法による連結CFが作成されます
- 簡便法により作成する場合は、CFの中に在外子会社における期中の為替レートの変動による影響が含まれます
- しかし、為替レートの変動による影響は実際にCFの動きがあったわけではないため、その影響を除外する必要があります
- その除外する金額を計算しているのがこちらの「為替換算差額」ページとなります
2-2 計算方法
- 計算自体は前期及び当期の為替レートが登録されており、前期及び当期の在外子会社の試算表がインポートされていれば自動計算されます
- 計算方法は以下の通りです
- 前期末・・・外貨及び円貨(前期末の為替レートで換算)
- 当期末・・・外貨及び円貨(当期末の為替レートで換算)
- 増減・・・外貨及び円貨ベースの増減額
- 円貨の増減の内訳・・・「ARによる換算」として外貨の増減額×ARを算出し、「増減」で算出した円貨の増減額との差額を「Rateの変動による影響」として算出
- CF精算表調整額・・・CF精算表に調整させる「Rateの変動による影響」を表示
- なお、表示されている数字は個別修正仕訳反映後の数字になります
2-3 連結CFWSに分析結果が表示されていることを確認する
- 連結CFWSを作成する をご参照ください
Step3 新規連結または連結除外の場合の為替換算差額の増減分析
3-1 個社連結PKGの「設定」タブで新規連結または連結除外の年月を設定します
- 設定 をご参照ください
3-2 設定した年月が「前期末」及び「当期末」の欄に置き換わって計算されます
① 新規連結の場合
- 「連結対象になった時点」の外貨と円貨には以下の数字が入ります
- 外貨:連結対象になった年月の「個社連結PKG」の「試算表」タブにインポートした外貨建ての試算表の数字
- 円貨:連結対象になった年月に設定した為替レートによる円換算額
② 連結除外の場合
- 「連結除外になった時点」の外貨と円貨には以下の数字が入ります
- 外貨:連結除外になった年月の「個社連結PKG」の「試算表」タブにインポートした外貨建ての試算表の数字
- 円貨:連結除外になった年月に設定した為替レートによる円換算額
③ 両者共通
- いずれの場合も、「ARによる換算」で適用されるARは、画面右上で選択している親会社の事業年度におけるARが適用されます
- 例:第3Qで連結除外となった場合で、期末の連結財務諸表を作成している場合、適用されるARは「期末のAR」となります
留意点
① 「為替換算差額」タブが表示される会社について
- 「為替換算差額」タブが表示されるのは、設定 において通貨をJPY以外に設定した会社となります
- JPYに設定している会社では「為替換算差額」タブは表示されません